2002年03月01日
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『GUNDAM OFFICIALS 機動戦士ガンダム公式百科事典』をどう見るか

Written By: トーノZERO連絡先

 今日も頑張って1日1ガンダムネタに驀進してみましょう。

 ガンダムネタを書くにあたって、避けて通れない資料が少なくとも1つあります。それは、サンライズの公式設定をまとめた『GUNDAM OFFICIALS 機動戦士ガンダム公式百科事典』という、大きく、分厚く、重く、馬鹿高い書籍です。

 内容はあらゆるガンダム関係の資料を基にまとめられており、RX-78ガンダム一つにしても、いったい何号機まであるのかということが詳細に書かれています。

 さて、この公式設定をどう見るべきでしょうか。

 これに完全に準拠するというのは、一つの考え方です。その対極には、俺ガン主義として自分が納得することが最も重要という考え方もあります。

 もう一つの判断基準として、現実的に準拠出来るのかという問題があります。つまり、この分厚い本を全て把握して、それに無矛盾の議論を展開することが現実的に可能なのかどうか、ということです。

 これは極めて簡単な結論を出せると思います。つまり、そんなことが可能であるはずがありません。もしかしたら、それができる専門スタッフがサンライズにはいるのかもしれませんが、素人のファンにそれができるとは思えません。ということは、現実的には選択の余地はほとんど無く、公式設定に完全に準拠することは不可能と考えて間違いないでしょう。

 しかし、何の歯止めもなく俺ガン主義に突き進むことが正しいとも思えません。何でも俺が思ったことが正しいということになると、ガンダムである必然性がありません。みんなが同じガンダムという題材を扱うからこそ、ガンダムはコミュニケーションツールたりえるのです。

 そこから逆に考えれば、いったい何が共通のガンダムなのでしょうか。おそらく、それはアニメのフィルムになったガンダム。そして、どの世代でもある程度の知識があるらしいファーストガンダムしかあり得ないでしょう。

 少なくとも、ファーストガンダムのフィルムに描かれたことは事実と認め、そこからは外さないというのが最低ラインではないか。と~のはそのように考えてみました。もちろん、それ以上を実現することは問題ありません。でも、それを割り込んでは、あえてガンダムである必然性を欠くような気がします。

 そのように考えると、実は避けて通れない問題が生まれます。それはGアーマーを認めるのか。そして、宇宙で戦闘するガンタンクを認めるのかという問題です。それは確かにファーストガンダムのフィルム上に存在するのです。このテーマはいずれ取り上げましょう。

 と~のは、コミュニケーションツールとしての機能を獲得したファーストガンダムのフィルムを応援しています。


ご注意: このコンテンツは、「バーチャルネットライター と~のZERO歳」と呼ばれるサイトに書き込まれた内容を変換して、本サイトに転送したものです。このコンテンツの内容は、「と~のZERO歳」という仮想人格が書いたものという設定であり、謎のアニメ感想家トーノ・ゼロと限りなく近いものの、必ずしも同一人格ではないことをお断りしておきます。